2022.9.2 尻屋崎357kmサイクリング
大学生の特権、二か月の夏休みに入りましたが自転車には全然乗らずにアルバイトしまくっていました。青春無駄にしてる感ハンパ無いですが、そもそも友人らも帰省で誰からも遊びに誘われないのでこれはこれで良いのでしょう。知りませんけど。それに今年は雨続きです。
前回青森県内を適当に回るサイクリングで280kmくらいは走ったのですが、やっぱり300は超えなきゃね、と思って尻屋崎を目指します。
谷地温泉の交差点で左に曲がり、国道394号線を伝って七戸に向かいます。ここの下りは道が綺麗で斜度もほどよく、ターンの具合も良い道でした。下ってて楽しいです。
下りをかっとばすと絶対に見逃すであろう湧き水を見つけ(自分でも見つけたの奇跡だと思う)水分補給です。
ゆるゆると進みます。六ケ所村を超え、猿ヶ森砂丘の横を通過します。
ところで、日本最大の砂丘はどこかご存じですか?鳥取砂丘だと思われがちですが、実は最大の砂丘はここ青森県にある猿ヶ森砂丘です。しかし、猿ヶ森砂丘は防衛省の実験場になっているので民間人は立ち入れません。民間人が立ち入れる砂丘とすれば、鳥取砂丘が最大になります。
で、猿ヶ森砂丘のあたりを走ってると防衛省の看板がついた騒音計もあったりして、ちょっと興奮します。あぁここで、かのレールガンも試験しているのだなぁ…何か音聞こえてきたりしないかな。実際は有刺鉄線付きの柵と砂防林に囲まれ、何も見えません。
猿ヶ森砂丘を超えると尻屋崎はすぐ(当社比)です。例年は、寒立馬が放牧されているのですが今年はされておらず、柵の中でした。更に、強風で灯台も登れません。せっかく数少ない登れる灯台の一つなんですが、俺はまったく何しにここに来たんだ。
尻屋崎には、1kmくらいしか無いんですが、景色の良いグラベルがありました。本日の装備はグラベルキングSS 38c。つっこみます。
…砂利道は筋肉がぶるんぶるん振動するのでほんとに消耗しますね。舗装路万歳。
それでは帰りましょう。むつ湾に出て、南下です。
夜は僕の戦場です。最近気づいたんですが、どうやら僕ナイトライド耐性が周りよりも高いようです。そりゃまぁ、そうあるようにずっと乗ってきたわけですけど。全天候作戦能力という言葉がありますが、まさにそれです。僕はロングライダーになりたいのです。
午後23時頃、青森市街を通過中に声をかけてくださった方がいらっしゃいました。夜中に走ってる人ってなかなかいないから!と。ですよね~~~~~めっちゃ分かりますそれなです。「ブルベの練習ですか?」とも聞かれました。お恥ずかしながら、自分はランドヌールに憧れるただの大学生です。20歳になる前までは600km/40時間で走ったり、成人したらすぐSR取るんだ!と息巻いていましたが試験で忙しく21歳になってしまいました。
しかもこの時、ご立派にも反射ベストに前二灯後ろ二灯とレギュレーション通過装備です。いやあ、ほんとにランドヌールのコスプレですね。ニセモノです。
「ブルベ」とは簡単に言うと200~600kmの決められたルートを既定の制限時間以内に走破し、認定を得るイベントです。ハードな長距離サイクリングイベントとして有名です。サポート無し、自己完結。雨の中も夜間も長距離を走る能力、トラブル対処能力、ペースマネジメント能力などが求められます。1年以内に200,300,400,600kmの四つのブルベを走破するとSR(スーパーランドナー)の認定を得、四年に一度のPBP(パリ・ブレスト・パリ)に出場する権利が与えられます。ま、名誉ですよね。ちなみにPBPは1200kmです。(ブルベについて気になる方は私以外の詳しく書かれてらっしゃる方々の記事をご覧ください)
2020/6/7 秋田・県北一周サイクリング 309km - TickTackBonkの部屋
来年の目標はSRにしようかしら。結構移動費とかでかそうなのよね。参加の手続きもよく分かってないし。
ま、それはそれです。
この後、声をかけてくださった方と青森市内を一緒に走り、弘前に午前1時ごろ無事帰ってきました。めでたしめでたし。
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