昔話:2021/7/3 大館樹海ライン・十和田湖
今回は、一度死にそうな思いをして走った十和田湖にもう一度行く話です。前回は鹿角・大湯方面から登ったのに対し、今回は大館・樹海ラインからのアプローチになります。紆余曲折あって、二日間に渡るサイクリングになります。
★Day1 秋田~大館~十和田湖~鹿角
僕もうこの頃になると、秋田県で走ってない主要道路もうあんまり無いんですよね。秋田市近場はもうだいぶ走り尽くした感あります。僕が秋田市周辺の楽しいところをまだまだ全然知らないっていう可能性は十分にあるんですが。
それでもより遠いところにある観光地・景勝地に強く憧れます。まだ走っていなくて行ってみたいところといえば、栗駒山、鶴瓶落峠、鳥海山ブルーライン、仙岩峠、八幡平アスピーテラインなんかです。いずれも県外につながる道なので、このご時世ちょっと手を出しずらいんですよねー。
まあ、今回は久々に秋田県を走るサイクリングです。その中でも印象強かった憧れの地、十和田湖にもう一回行くことにしました。前回は鹿角・大湯からのアプローチでしたが、今度は大館樹海ラインからアプローチしてみます。
秋田市を出発し、普通に北上していきます。金足のあたりから潟上の町中を通り、国道七号線の登りと大量の車を回避しつつ、国道285号線に接続します。
いやーあっついですねー。夏場のサイクリングでは、ガリガリ君みたいなアイスがぴったりです。僕は大好き。でも今回は鬼滅の刃アイスを食べました。うまかった。
国道285号線上小阿仁区間を走っていると、「そば!!!!!」みたいなのぼり旗をいっぱい立てている高橋旅館があります。いっつも「そば喰いてぇ~~~~」って思いながら鋼の精神力で素通りしていましたが、今日は人権サイクリングを求めてお蕎麦屋さんに寄りました。
人気店みたいで、結構待ちましたが蕎麦だけでなくて寿司も出しているみたいです。なんか店内の冷蔵庫にはマグロの頭がそのまま入っていて、もしかしたらここすごいお店なのかもしれない。ちなみに、蕎麦はめっちゃうまいです。
はあ。ロングライドで非常に重要なタイムマネジメントにおいて大失敗をしてしまいました。一時間以上かかりましたが、何も後悔はありません。じゃあ、行こうか。
最近のコンビニって、アイスコーヒー用の氷をそのままアイス売り場に置いてるんですよね。あの氷を買って、アイスコーヒーを自分で入れるのが正規の手順ですが僕はコーヒーを入れないでボトルに氷をそのままぶち込みます。冷たい水が飲めて最高ですよ。
いつだったか、アイスボックスにグリーンダカラをぶち込んでボトルに入れたことがありましたが、あれはまずかったです。そんなこともあったな。アイスボックスもグリーンダカラも素材としては良いので、組み合わせが悪かったな。
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それでは、樹海ラインを登っていきましょう。「樹海ライン」の名前が付くほどの道路、いかがなものか。
樹海ライン、大館~小坂間は全然きつくなくて、デカい鉄橋や廃線小坂鉄道が並走していて楽しいです。こういう空気感の道なのかぁ。でも、小坂を過ぎて本格的に十和田湖にアプローチする区間、あれはキツいっすね。普通にキツい。長いし。
道の駅こさか七滝には、道路を挟んで反対側に滝がありました。七滝です。ここの道の駅、めっちゃいいな。また来たい。
更に登って、笹森展望所のあたりまで来ると霧がヤバくなってきました。鹿角・大湯側から登ると発荷峠がピークに対して、大館樹海ラインから登るとこのあたりがピークになるので、発荷峠よりも高いとこまで登らされます。なんてったって笹森展望所では霧まみれだったのに、発荷峠には霧一つありませんでしたからね。
この霧の中、一台のバイクと手を挙げてすれ違います。車もやってこない日没前の山奥、お互いご安全にね!
今回、巨大サドルバッグは付けずに軽っぽい装備で出撃してきました。サドル下は輪行袋で、サドル中にウィンドブレーカー、あとはステムポーチとトップチューブバックです。かる~~~~い。ダンシングが軽快でクセになります。楽~~~~。
いつか、奥入瀬渓流にも行きたいなぁ…
今回はなんか前回のように徹夜で走るようなやる気が起きないし、体力もあの頃のぐらいまで回復してないし、ここで帰ることにしました。
帰り際、まさに下り始めようとしたその頃、反対側から自転車で登ってくる人がいます。こんな時間に?こんな山奥で?もしかして同族か?
挨拶をしてすれ違おうとしました。すると、なんとPBPに出場した者のみが着用を許される、PBPオフィシャルベストを着用していました。や、やばい人だ!!!!!!!
" PBP / パリ・ブレスト・パリ " それは世界最古の自転車イベントです。パリとブレストの間1200kmを80~90時間で完走しなければなりません。サポートは無し。そして、そもそもPBPに出場する権利を得るには日本国内で1年以内に200km、300km、400km、600kmのブルベを完走し認定を得なければなりません。そして、PBPはブルベの最高峰です。
「ブルベ」とは簡単に言うと200~600kmの決められたルートを既定の制限時間以内に走破し、認定を得るイベントです。ハードでコアな長距離サイクリングイベントとして有名です。サポート無し、自己完結。雨の中も夜間も長距離を走る能力、トラブル対処能力、ペースマネジメント能力などが求められます。1年以内に200,300,400,600kmの四つのブルベを走破するとSR(スーパーランドナー)の認定を得、四年に一度のPBP(パリ・ブレスト・パリ)に出場する権利が与えられます。ま、名誉ですよね。ちなみにPBPは1200kmです。(ブルベについて気になる方は私以外の詳しく書かれてらっしゃる方々の記事をご覧ください)
2020/6/7 秋田・県北一周サイクリング - TickTackBonkの部屋
ちなみに秋田市~東京都日本橋(日本国道路元票)のルートを引くと大体560~580kmになりますので、PBPの途方も無さが伝わるんでないでしょうか。つまり、あのベストを着ている人は、変態です。真に変態という言葉がふさわしい。
それで、そんな格上の存在がこんなところを走っています。これには心当たりがあります。ここ発荷峠は、高難度ブルベの一つ「SR600奥入瀬」のルートになっています。
SR600は、簡単に言うと「山岳コース600kmを獲得標高10000m以上、50時間+で走破する」ブルベです。エベレストの標高が8848mですから、それより登るイカれたサイクリングだと思います。
すげー!!「もしかしてSR600ですか!?!?」って叫んじゃいました。「そう!」って返ってきました。「がんばってください!!!!!!!!」あの人、もう日没も過ぎてるってのにこれから奥入瀬渓流を登るのか…
その後、紆余曲折あったんですが、好意で鹿角の友達が泊めてくれることになりました。あかいくんです。
あかいくん カテゴリーの記事一覧 - TickTackBonkの部屋
えーっ。過酷な十和田湖に挑んだつもりが、快適人権サイクリングになってしまった。
★Day2 鹿角~大館能代空港~秋田市
あかいくんご一家のみなさん、本当にお世話になりました。めちゃめちゃ良くしていただきました。それでは二日目も張り切って行きましょう。
今日は、秋田市に帰る途中で大館能代空港に寄ります。なぜならば、大館能代空港には道の駅があるから!!! 実は僕、昨日道の駅こさか七滝に行ったことで秋田県内で自転車で行ってない道の駅が大館能代空港だけになったんです。テレビのローカル番組で、秋田の道の駅特集をやっていたんですが、それを見たらほとんど制覇済みっていうことが分かったので、向かってみます。
やったーーー秋田県の道の駅自転車で全制覇だ~~~~~~~!
まさか、空港に道の駅があるなんて予想しなくないですか?盲点でしたね。
でも、入り口は the空港な感じで入りずらかったです。これほんとに道の駅かよ???あと、サイクルラックの高さがちょっと低いような…前輪が余裕で地面に触れますし、低すぎてエアロバーが通らない!
コーラだけ買って、秋田市に帰りました。これにて、秋田県内の道の駅自転車で全制覇!